代表チームの大黒柱であり、誰もが認めるエースに、一体何が――。体操女子のパリ五輪日本代表でキャプテンを務める宮田笙子選手(19)を巡って、にわかに信じ難いニュースが飛び込んできた。
日本体操協会が都内で緊急会見を開いたのは7月19日のこと。協会の説明によれば、喫煙の疑いが浮上した宮田選手を、合宿地のモナコから緊急帰国させて聞き取り調査に着手。その結果、喫煙だけでなく、飲酒行為まで発覚したという。宮田選手はパリ五輪出場を辞退することになった。
五輪を目前に控えたタイミングでのトラブル発覚について、「選手にとって4年に1度のチャンスを飲酒や喫煙くらいで潰していいのか」
関係者によれば、体操選手は常にストレスと向き合っているという。
「特に女子の体操選手は、成長に伴って比較的脂肪がつきやすい面があるため、食事の量や中身まで制限されるような厳しい体重管理が求められます。また、競技の性質上、一瞬の判断ミスが選手生命を脅かす大ケガに繋がるのも事実。さらにメダルへの期待などが加わって、精神的に追い込まれる選手は少なくありません。そのせいで他の種目と比べ女子選手の引退時期が早いとも言われています。そうしたストレス過多な環境のはけ口として、喫煙や飲酒に走った可能性は否定できません」
実際、パリ五輪の女子団体メンバーは5人全員が10代で、19歳の宮田選手は最年長のひとりである。ちなみに、宮田選手は2004年9月21日生まれなので、2ヵ月後には晴れて20歳となり、喫煙と飲酒は法的に問題なくなるところだった。
また、宮田選手は過度なストレスに加えて、常にケガに悩まされ続けてきた。
彼女がパリ五輪代表への切符を手にした5月のNHK杯。
しなやかに躍動する、鍛え抜かれた両足は、しかし、明らかに痛々しい様子だった。古傷の右かかと、内転筋を痛めた左太ももがテーピングでがっちりと固められていたのだ。だが、圧倒的な脚力と天性のバネを活かした演技で、宮田選手は見事に大会3連覇を成し遂げた。
ロンドン五輪に出場した解説者の田中理恵さん(36)がこう評している。「日本の美しい体操は必ず高い評価を得られるでしょう。宮田を軸にミスなく演技すれば、団体のメダルは夢ではないと思います」“軸”となるエースを欠き、日本代表は正念場を迎えている。
引用元:https://twitter.com/CasseCool/status/1814481957818192332,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]