今日のバイト帰りのことだった。夕暮れの街並みはどこか寂しげで、冷たい風が頬を撫でていた。バイト先から家までの道のりはいつも通りのはずだったが、今日だけは違っていた。俺はこの日、忘れられない出来事に遭遇することになる。
道を歩いていると、前方から妊婦さんが歩いてくるのが見えた。彼女は一人ではなく、ダウン症の子供の手を引いていた。彼女の表情には母性と優しさが溢れていて、その光景は心温まるものだった。俺はそのまま普通にすれ違おうとした。
しかし、その瞬間、後ろから「マジキモいんだけど」という耳を疑うような声が聞こえてきた。振り返ると、女子中学生か高校生と思われる二人組がいた。彼女たちは妊婦さんとその子供に向かって侮辱的な言葉を投げつけていた。
俺は一瞬、何が起こっているのか理解できなかった。頭の中で状況を整理し、すぐに行動に移した。注意しようと彼女たちに近づこうとした瞬間、その女子の一人が「こんな気持ち悪いのまた産もうとしてんじゃね?」と言いながら、カバンで妊婦さんのお腹を殴ろうとしたのだ。
その光景を目の当たりにした俺は、反射的に妊婦さんと女子の間に飛び込んだ。カバンの一撃は俺の体に当たったが、重さを感じた瞬間、もし妊婦さんに当たっていたらと思うと背筋が凍る思いだった。しかし、俺の怒りはその瞬間に爆発した。
「お前、今やろうとしたことがどういうことかわかってんのか?」俺は怒りに震えながら叫んだ。しかし、女子たちは全く反省の色を見せず、「うわ、うざ。マジキモいわ」と言ってその場を立ち去ってしまった。
妊婦さんは震えており、ダウン症の子供も怯えていた。俺は彼女たちを安心させるために、大丈夫ですかと声をかけた。妊婦さんは涙を浮かべながら、何度も「ありがとう」と感謝の言葉を口にした。
俺はその場を離れることができず、しばらく妊婦さんと話をした。彼女は「赤ちゃんもお礼を言っている」と言って、お腹を触らせてくれた。赤ちゃんは元気に動いており、その生命の力強さに俺は少し救われた気がした。
この出来事は、俺にとって非常にショックだった。人々がどれだけ無神経で残酷になれるのかを目の当たりにしたからだ。特に、ダウン症の子供に向かって「キモい」と言ったこと、その無知で無関心な態度に腹が立った。
その後、俺はこの出来事を誰にも話さず、自分の中で消化しようとした。しかし、どうしてもこの出来事を知ってほしいという気持ちが強くなり、こうして文章にすることにした。
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引用元:https://twitter.com/P6ggcSuO/status/672223875204190208,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]