【涙腺崩壊】結婚して子供が産まれても家に帰らず好き勝手放題の俺に、ある日保育園から電話が。⇒保育士『お母さんが迎えに来ない。お父さんに迎えに来てほしい』
俺はどうしようもないクズだった。
中学卒業して進学もせず働きもせず、
地元のやつらとつるんでは悪いことばっかりしてた。
16の夏強盗と傷害で少刑に入った。
出所後、生き方を変えようと決意したけど、
人間関係がうまくいかず職場を転々として挫折。
結局それからも悪いことばっかしてたんだよ。
何してたかとかは端折る。御想像におまかせするわ。
22歳になって、
街でナンパした女が妊娠して所帯持ちになってしまった。
相手は24歳のキャバ嬢。
嫁と子供ができても、俺は全然変われなかった。
いや変わらなかった。
クラブに行っては女をナンパして、
どっかの宿で目が覚める。
夜になったらまたクラブって感じだった。
嫁と子供が住んでるアパートには、
週に一回帰るかどうかって感じだ。
どうでもよかった。何もかも。
俺の人生ド底辺だしもうやりたい放題だった。
籍入れて最初は、
しょっちゅう嫁からメールや電話があったけど、
当然シカト。
呆れ果ててたんだろう。嫁からの連絡はなくなった。
たまに家に帰れば喧嘩。
「ちゃんと仕事してよ。
生活費だけでもいいから入れて。」
「うるせー。
キャバクラで働いてた時の貯金があんだろーが。
正直めんどくさかった。
一応結婚してすぐはちゃんと働いてたんだ。
契約だけどさ。
工場部品の営業なんだけど、
全然契約がとれなくっていつも上司にどやされてた。
無能だとか、中卒だから駄目だとか、
クズに無駄な給料払ってやる余裕はないって言われて、
まあ正論なんだけどな。
ある日、会社の係長の財布がなくなったんだ。
疑われたのが俺だ。
いや、完全に犯人扱い。
まあフラグがたってるよな。
上司
「おい俺!お前え仕事は出来ねーのに、
泥棒はするんだな」
いつも俺を目の敵にしていた上司が、因縁つけてきた。
俺
「いや、やってねーっすよ」
上司
「おまえ以外に誰がやるんだよ。バカか?」
書類で頭を叩かれた。
すると女子社員が来て…
「係長の財布見つかったそうです。
上司
「そうなのw まあでもおまえが
疑われやすい見た目だから悪いんだよw」
俺は上司を睨みつけた。
上司
「何だその目は?反抗的だな?
だから中卒は駄目なんだよ。
脳味噌入ってないんだろ?」
ついに我慢出来ずに上司を叩いてしまった。
あたりまえだが。
俺は嫁にクビになったことを言出せず、
毎日公園とかパチ屋の休憩所で時間を潰してた。
俺が悪いんじゃない。
世の中が悪いんだって自分に言い聞かせて。
な?クズだろ俺。
結局給料が入らないから嫁にバレた。
嫁と顔を合わせば喧嘩ばかりで、イライラする。
自分の居場所なんてなかった。
家に帰る意味なんかあんの?そう思ってた。
そんな時、息子の寝顔を見ると癒されてたんだ。
それと同時に、自分が惨めになるんだ。
最悪最低の父親だって。
でも今更自分を変えられない。
とうとう俺は家に帰らなくなった。
俺は本当にクズなんだ。
親を早くから亡くしたせいか。
唯一肉親の息子のことだけは気になっていた。
クラブでナンパした女の家に転がり込んで、
嫁からの連絡はシカトし続けた。
そんなある日、
知らない番号から電話がかかってきた。
俺
「はい?どちらさん?」
「○○保育園の佐々木と申します。
ハルちゃんの担任の。」
言ってなかったけど、ハルは俺の息子の名前だ。
俺
「え?保育園?」
佐々木
「はいそうです」
知らなかった。ハルが保育園に行ってたなんて。
俺
「保育園が何で俺に電話してくんの?」
佐々木
「あのー、
ハルちゃんのお父さんで間違いありませんよね?」
俺
「あー…はい。で何で俺に連絡してくんの?」
佐々木
「いつもお母さんがお迎えに来られるんですが、
今日はまだ来られないんです。」
俺「はい。。。 で?」
佐々木
「延長の場合は事前に連絡をもらうようになってまして。
本日はお母さんからまだ連絡はありません。
どうかお父さん迎えにきて頂けますか?」
嫁には何度も連絡したらしい。
で繋がらないから、
緊急連絡先の俺に連絡があったわけだ。
渋々だが迎えにいくことにした。
なんて無責任で親の自覚がねーなんて
思われても仕方がない。
読んでて不快な気分になった方は許してくれ。
そして続けさせてもらう。
教えてもらった保育園の場所に着いた。
門の前には電話をくれた佐々木先生と、
息子のハルが手を繋いで立っていた。
佐々木
「ハルちゃんのお父さんですか?」
俺
「あっ…はい、そうです」
「初めましてw佐々木と申します。
ハルちゃん泣かずにお利口に待ってましたよーw」
ニコッと微笑む佐々木先生をチラ見し、
久しぶりに会う息子の顔を覗きこんだ。
ポカーンと口を開けて俺を見上げていた。
まあ誰だけ分かってないのかもしれん。
佐々木
「帰ったら沢山誉めてあげて下さいねw
ほらハルちゃんパパだよw」
ハル
「‥‥」
佐々木
「きっといつもお母さんが迎えに来てるから
恥ずかしがってるんですよw」
と言いハルの手を俺に預けた。
俺
「はあ?何だよ?いきなり泣くな。」
泣き続けるハル。
うるさいので抱きかかえてヨシヨシしてみる。
とりあえず泣き止まさないと近所迷惑だ。
俺
「ほらほら。どうした?泣くなよー」
ハル
「ウギャーー」
いっそう声のボリュームが上がる。
駄目だわこれわ。
俺「うるせー。
びーびー泣くな。」
怒鳴る俺にビックリしたのか、急に泣き止んだ。
少し震えている。
俺
「落ちつけ。何が言いたいんだよ。
泣いてもわかんねーだろ」
ハル
「ヒクッ、、ヒクッ、、マンマー、、ヒクッ」
どうやらお腹が減っているようだ。
俺「落ちつけ。何が言いたいんだよ。泣いてもわかんねーだろ」
少し震えながら、冷蔵庫を指差した。
ハル「ヒクッ、、ヒクッ、、マンマー、、ヒクッ」
どうやらお腹が減っているようだ。
冷蔵庫の中を覗いたが、
すぐに食べれるような物はない。
もちろん料理なんてしたことないし、
作れるはずもない。
あれこれ荒らしまくって、
カップラーメンに湯を注いでハルの前に出した。
ハル「キャッ、キャッ」
少しはしゃいで飛び跳ねるハル。
やっぱり腹が減ってたようだ。
俺「さー食え。」
そう言うとハルはまた俺の手を掴んで、
箸をを掴ませた。
どうやら食わせろってことなんだろう。
俺
「はいはい。じゃあ食わしてやりますよ」
そう言ってラーメンをハルの口もとに持っていった。
ハル
「ぎゃあああー」
泣き出すハル。
熱かったみたいだ。
ハル「んまー。んまー。」
人の苦労も知らず、無邪気に喜ぶハル。
俺「母ちゃん帰ってくるまでの辛抱か。。。」
独り言を言いながら、携帯でサリナに電話をした。
ずっと電源を切っているようだ。
俺
「くそが。どうせ男の家でも行ってんだろーが。
子供ほっぽらかしてんじゃねー」
まあ俺が良く言えたもんだって話しだけど。
ハル
「マンマー。マンマー。」
食べ終えたのにまただ。
俺
「はあ?今食ったろ? ふざけんな」
ハル
また泣き出した。
仕方がないとりあえずなだめるか。
俺は抱きかかえて身体を揺らした。
どれくらい時間がたったろう。
ようやくハルは目を閉じて、
深い眠りについた。
疲れた。
非常に疲れた。
くそー。何で俺がこんな目に。
そう思いながら、
冷蔵庫からビールを取り出し、一気に飲み干した。
俺
「ぷはーっ、うんめー」
一息ついて家を見渡した。
出ていって半年になる。
あの時のまま何も変わらない部屋。
ハルとサリナが笑顔で写る写真が、
布団でスヤスヤ眠るハルの寝顔を見つめた。
少し成長した。
顔も前より大人になった。サリナに良く似てる。
そう言えばハルの声初めて聞いたな。
会話は出来ないけどな。
半年前は、って言っても殆ど家に帰ってないけど、
泣いてる声しか聞いたことなかったな。
それが、ハルと俺の最初の1日だった。
とりあえず父親何て俺には無理だと思った。
すぐにサリナは帰ってくるだろうし、
帰ってきたらまた出ていけばいい。
いっそのこと離婚しとくかなんて考えてた。
身体にどしっと強い衝撃と共に目が覚めた。
どうやらいつの間にか寝ていたみたいだ。
ハル
「ちめたい。ちめたい」
俺
「ん?」
ハル
「ジューチュ。ジューチュ」
俺
「ジュース?はいはい」
冷蔵庫からカルピスを出してハルに飲ませた。
時計を見ると11時。
うわっ昼じゃん。
携帯を見ると着歴が3件に留守歴が一件。
どれも昨日かかってきた保育園からだ。
サリナに電話したが、やはり電源を切っている。
プルルルルッ。
俺
「はい?」
佐々木
「○○保育園の佐々木です。 あのーお母さんは?」
俺
「あの、、、」
少し考えた。
帰ってきてないなんて言えるはずもなく。
俺
「あの。突然なんですが、実家に帰省しました。
母親が入院したらしくて」
とりあえず嘘をつく俺。
佐々木
「そうですか?
お父さんは連絡ついてるんですね?良かったw
俺
「いや、あの、妻だけ帰りました。」
佐々木
「そうなんですねw
ハルちゃんは今日はお休みですか?」
俺
「いや、あの。。。」
急いで着替えさせ、
抱きかかえて家を出て走った。
俺
「すいません」
佐々木
「いいえw 出来れば休むにしろ、
遅刻にしろ前もって連絡下さいねw」
俺
結局保育園に連れてきたのだ。
佐々木
「お迎えは5時なので、ちゃんと迎えに来て下さいw」
俺「はい」
そう言って保育園を後にした。
ふざけんな。
冗談じゃない俺が迎えに行くわけねーだろ。
何が何でもサリナを見つけ出してやる。
そう考えながら、
まずはサリナの職場に連絡した。
地元のスーパーでレジのパートをしていると
保育園で聞いた。
どうやら職場にはいないみたいだ。
店長
「いや今日はお休みで朝電話がありましたよ。」
「次いつ来ます?」
店長
「さー。当分休むって連絡あったからねー。」
そう言われ知り合い何人かにも連絡を入れてみた。
サリナのキャバクラ時代のツレや、地元のツレ。
結局誰もサリナの近況すら知らなかった。
後はサリナの実家しかない。
でも、ここだけは連絡したくなかった。
だけど背に腹は変えられない。
仕方なく電話した。
サリナ母
「俺君? サリナ知らないわよ。 どうして?」
俺
「連絡つかなくって困ってて」
サリナ母
「えー? あんた甲斐性なしだからよ。出てって当然。
ハルちゃんは? ハルちゃんはどうしてるの?
ハルちゃんはサリナと一緒なの?」
サリナの母親は当然のごとく俺を良く思っていない。
どうやら知らないようだ。
何か話しているようだが、途中で電話を切った。
ようやく理解した。
あいつはもう戻ってこないのだと。
しかし何て薄情なやつだ。
息子を捨てて消えるなんて。
俺がそんなこと
言えたもんじゃないことは重々承知だが。
結局ハルは俺が迎えに行った。
またアパートに帰り。
今日はあまり泣かなかったが、疲れた。
子育てって大変だなって、
たかが1日2日で思ったんだ。
世の中の主婦をすごく尊敬するよ。
全然会話も出来ない息子。
これからどうすればいいのだろう。
いきなり取り残され、いきなり父親になる。
本当に大丈夫なんだろうか?
ハルの寝顔を見た。
寝る前に少し泣いていたから、
涙の後が頬に残っている。
無理もない。
いつも一緒だった母親がいないんだ。
寂しいだろーな。
サリナがどんな気持ちで出ていったのか、
そっとハルの体に布団を掛ける。
ハルが生まれてすぐ、
ハルは集中治療室に入った。
ミルクを飲まず、血便が出たからだ。
その弱々しい小さな体を見つめ。
石ころのような、小さな手を握り
俺「俺が守ってやるからな」
寝ているハルの手を優しく握り、
そう誓ったのを思い出した。
どうしようもないクズでバカげてるけど、
こんな情けない男でも父親なんだ。
ハルの寝顔があまりにも可愛いく思えた。
こいつには今俺しかいないんだ。
俺が守ってあげないと。
出来ないかもしれない。
いや出来ないじゃない。
やるしかないんだ。父親を。
俺にも父親がいた。
自慢できるような父親じゃなかったけど。
でも俺を育ててくれたんだよな。
今でもそんな父親の背中を覚えている。
その日から、俺とハルの二人三脚の生活が始まった。
朝の日差しで目を覚ますと、
横ではハルがぐっすり眠っている。
とりあえず父親になると決めた。
まずは保育園に行って佐々木先生に、
サリナが出ていったことを話そう。
それから仕事を探さないと。
俺一人なら食っていけるけど、
今はハルを育てなきゃいけないんだ。
サリナがいつ戻ってくるのか?
もう戻ってこないかもしれない。
誰かをあてにすることなんでできないんだ。
担任の佐々木先生には、
佐々木
「これから大変でしょうけど、
私たち園も出来る限りハルちゃんの力になります。」
と言われ少し安心した。
その足で職安に行くことにした。
職員
「松井さん(俺の名字仮です)。
正直難しいですよ。今不景気ですしね。
職歴も殆どないですし、学歴も中学卒業じゃね。
資格もないと言うことですし…
それに子供を一人で育ててる訳でしょ?
会社の負担になりかねませんよ。」
俺
「お願いします。どんな仕事でもするんで。」
正直仕事をしないとやばい。
明日にもハルを食わせられなくなるかもしれないからだ。
結局その日は登録のみで、
紹介すらしてもらえなかった。
とりあえず携帯やら、
求人のフリーペーパーでバイトを探してみる。
アパートから近目の場所に手あたり次第電話をした。
あっさり面接を4件こぎつけた。
楽勝じゃん。でもそう簡単ではなかった。
店長
「どうしてうちで働こうと思ったの?」
某有名フランチャイズレストランに面接に来た。
俺
「いや、とりあえず金がほしくて。」
この時の俺は、
本当に社会人としてのスキルが皆無だったんだよ。
店長
「履歴書君が書いたの?」
俺
「そうですけど…」
店長
「漢字間違ってるし、字下手だね?w
それに君、職歴が空欄だけど仕事したことないの?」
俺
「したことないわけじゃないんすけど、
最近はずっとプーだったんで」
店長
「ハハw ちょっとうちじゃ難しいかなw」
こんな感じで断られた。
まあこう言われる方がまだましだ。
何も質問されず、後日連絡すると言われて
一週間がたったけど、まだ仕事は見つからなかった。
ハルとの生活だけど、ハルは泣いてばかりだった。
会話が出来ないから、
ハルとの意思疎通が出来ない。
だからイライラが募る。
俺は怒鳴ってばっかりだ。
ほとほと疲れた。
仕事も見つからない。
お金ももう残っていない。
頭を抱えるしかなかった。
どうすればいいんだ。
これからちゃんとやっていけるのか。
そんな不安に追い討ちをかけるように嵐はやってくる。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
時間はまだ7時前。
またチャイムが鳴る。
ドンドンッドンドンッ。
激しく玄関を叩いている。
その音にハルが反応して目を覚ました。
ハル「あーーんっ」
うるせーなっと思いながら、
泣くハルを抱きかかえて玄関を開けた。
「松井さん? 大家ですけど。」
ぽっちゃりしたキツい目をしたおばちゃんが、
ズカズカと家の中に入ってきた。
俺
「朝っぱらから何なんすか?」
大家
「何度も電話したのにでないからよ。
奥さんはいないの?」
鼻息を荒くし、強い口調で話す大家さん。
大家さんが言うには、
3ヵ月家賃を滞納しているらしい。
大家
「どうなってんのよ?
今月まとめて払えなかったら、
出ていくように言ってあったでしょ!」
財布の中身は600円だったのを思い出した。
俺
「いや、すんません。俺知らなかって。
何とかするんで一週間待ってもらえませんか?」
大家
「駄目よ。賃貸契約の時点で、
2ヶ月滞納したら強制退去って書いてあったでしょうが。
もう特別はなしだからね。」
俺
いや、行くあてなんてないんですよ。
一週間。いや3日でいいんで待って下さいよ。」
泣き叫ぶハルを抱えながら、必死に交渉した。
だけど交渉虚しく、
解約にサインさせられ追い出されるはめになった。
手持ちは600円。
ハルの着替えを入れたリュックに、
サリナとハルの写真。
後は全て家賃滞納分にあてると言うことで
置いていくことに。
悲惨だ。
父親になると決めたのにこんな事になるなんて。
あー笑ってやってほしい。
救いようのないとはこのことだ。
いつもの時間に保育園にはハルを連れて行った。
俺
「今日もハルをよろしくお願いします」
覇気のない声でお願いした。
重い足取りで園を出ようとした。
佐々木
「ハルちゃんのお父さん大丈夫ですか?」
振り返ると佐々木先生が園内を掃除していた。
俺
「はぁ…まあ」
佐々木
「今日は元気ないですね?
お母さんとはまだ連絡とれませんか?」
俺
まあ元気はいつもないんだが。
やっぱこう言う仕事してる人って、
異変とかすぐ気付くんだな。
女
「はあ? 無理無理。 あんた子持ちなの?最低。」
俺
「頼むよ。 1日でいいからさ」
女
「いやよ」
「誰か来たのかー?」
部屋の中から男の声がした。
女
「分かったでしょ? さっさとどっか行ってよ」
そんな感じで追い返されたんだ。
まあこんなのあてにした俺がバカなんだけど。
数人のツレにも電話したけどなんなく断られる。
辺りはもう真っ暗だ。
路頭に迷う俺とハル。
世間が妙に冷たく感じた。
ハルも疲れたのか。
両手を俺に向け。
ハル
「ダットー。ダットー。」
と言う。
とりあえず寝る場所を探さないと。
俺はハルを抱っこし、
大きなリュックを背負った。
ようやく繁華街にある
広場の階段に腰を下ろした。
せめて明るい場所の方が、
ハルも落ち着けるだろうと思ったからだ。
佐々木
「元気だしてくださいw
ハルちゃんにはお父さんしかいないんですよ。
特にこれからが成長期です。
お父さんの背中はちゃんと子供は見てますよ。
何か悩み事があるなら相談して下さいw
お父さんの悩みはハルちゃんの悩みですよ。」
俺
「はい…」
先生には家を追い出されたことを相談するか悩んだ。
だけど他人にこんな話しされるなんて
あまりにも気の毒だ。
黙って園を出て公園のベンチに腰を下ろした。
俺「はあー」
ため息しか出てこない。
仕事を探すのに困難しているのに、
住むところまで探さなきゃならない。
住み込みのバイトなんかも探しては見た。
でも子供連れじゃあ話しにならんだろ。
時間だけが刻一刻と過ぎていく。
直ぐにハルの迎えの時間はやってきた。
ハルの手を引っ張りただただ街を徘徊する。
そうだ、クラブでナンパした女の家に泊めてもらおう。
1日くらい大丈夫だろ。
そんな軽い気持ちで向かってはみたものの…
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